名古屋を中心に都市型コミュニティを再設計する株式会社ABパートナーズ

地域や郷土のルーツをどれだけ認識しているか

建築設計から不動産業界に転職した8年前、徐々に色々と見えてくる中で、様々な矛盾も見えてきました。
その一つが、例えばその土地のルーツがほとんど重要視されないこと。

ルーツといえば、例えば土壌汚染の恐れのある場所であれば地歴(その土地に過去にどういったものが建っていたかを調べること)や、建築の地盤調査の際に同じく過去のルーツを遡るくらいです。

それはあくまで安全なものをつくるという目的に則したもので、もちろんそれも大事だけれども、何か表面的なものばかりが重要視されている気がしてなりませんでした。

 

 

先日静岡の親戚宅を訪問しました。
そのお宅の住所は静岡市清水区草薙(旧清水市草薙)で、地名を見て気づく方もいるかもしれませんが、「草薙(くさなぎ)」といえば「三種の神器」の一つである草薙の剣の「草薙」から来ています。
古事記での日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の物語で、敵に襲われた日本武尊が持っていた天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)を使って辺りの草を薙ぎ払い、向かい火を起こして敵を退治したことから草薙の剣と名付けた、その物語の舞台となったのがこの地で、日本武尊をご祭神とし、草薙剣をご神体として当時奉納した草薙神社が、親戚宅の真裏に位置していました。
実際親戚と話をすると、親戚が60歳代になってから20年前にその地に引っ越してきてルーツを知る機会が少なかったのもあるかもしれませんが、ほとんど詳しくは知りませんでした。
真裏にあってもです、、

 

恐らく、これはこの親戚だけに限らず、多くの人たちにも当てはまりつつあるのではないのだろうか。

 

郷土の歴史を深く知る機会もなくなり、
かつてであれば祖父母からや地域のお年寄りや有識者から伝承されてきたものが途絶え、
むしろそんな伝承や郷土のルーツを知ることの重要ささえ忘れられつつある。

 

 

例えば地名には先人たちの様々なメッセージが隠されているし、
郷土の流れを汲み取ることで、郷土に対する愛着も育ち、郷土に対する誇りも芽生える。
今は情報は溢れんばかりにあるわけだから、インターネットに図書館の資料室にと十二分に情報はあるはず。
まずは住んでいる土地くらい関心を持って調べてみてほしいです。
意外な知らなかったことは数多く出てくるはずです。

 

 

冒頭での不動産業の分野でもただその表面的な土地を売買するのではなく、その土地のルーツやストーリーを次の買い手に伝えたら、新たな伝承やもっと深みのあるシゴトにつながると思います。

 

自分自身、そういったことが好きなのもあって、ご縁のあった土地のルーツや、土地にまつわる寺社を調べることを日課にしています。

 

2600年にもおよぶ深き日本のルーツをこの現代で消し去ってはならないと思います。

 

今までのルーツを伝承するとともに、新たな価値を創造する。
最も重要視するポイントです。

 

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